仮払金 (借方:資産)
【科目説明】現金の支出はあったが、相手勘定科目や金額が確定していない場合に一時的に処理します。たとえば、出張の仮払いや交際費の仮払いなどに使用します。
従業員が出張する際に、旅費の概算払いとして10万円の仮払をした。
「解説」資産(仮払金)が増加し、資産(現金)が減少した。
借方 貸方
 仮払金 100,000 100,000  現金
従業員が仮払した10万円を次のように清算し、旅費交通費:123,000円
「解説」費用(旅費交通費)が増加し、資産(現金と仮払金)が減少した。
借方 貸方
 旅費交通費 123,000 100,000  仮払金
23,000  現金
従業員が仮払した10万円を次のように清算し、残りを現金で戻した。旅費交通費:82,000円
「解説」費用(旅費交通費と現金)が増加し、資産(仮払金)が減少した。
借方 貸方
 旅費交通費 1,000,000 1,000,000  仮払金
 現金 18,000
【仮払の清算について】
仮払金は使途不明金の温床となりやすく、注意すべき勘定です。会計担当者は日常仮払金残高を注目して、不正な支出がないよう監視し、清算を促すよう注意ください。
Last Updated : 2006.8.15